5月13日土曜日夜7時半から約2時間。
カフカの「流刑地にて」を題材に、わいわいと楽しくお話ししました。
まずは冒頭。
それぞれが最近読んだ本(マンガ)の紹介。
思いがけず同好の士を発見したり、あまりにすごい本(ダンテの神曲)を見せられて圧倒されたり。
読む本を知って、互いの人となりに触れたところで、いよいよ本題。
「流刑地にて」がセレクトされたのは、西先生の「ターミナルライフ 終末期の風景」に取り上げられていたから。
でも、そんなことはそっちのけで(いや、少しは西先生のご本にもふれつつ)このブラックな笑いが満ちた物語を、素直な疑問やするどい突っ込みをいれつつ堪能。
自分が信奉する処刑機械が暴走して、念入りな芸術的拷問をすっ飛ばしてただの殺戮機械となり果てたものにあえなく殺された将校には気の毒ですが、話しているこちらは終始楽しい雰囲気の中、何度も笑い声が上がりました。
印象的だった発言は、実はこの機械の絵をカフカ自身が描いていて、しかもとっても下手くそだというもの。
その絵・・・熱烈に見たい。
そして、みんなでも絵を描いてみれば良かったと後悔しきり。
そこから「変身」の虫はどういう虫かと脱線し、先の発言者が「それもカフカが描いてる。カブト虫だった」と驚愕の事実を教えてくださいました。
カブト虫、毒虫じゃないし・・・。
そんなこんなで、惜しくも時間となり、次の題材は芥川龍之介の「トロッコ」に決定。
選者の方によると、「あの終わり方が・・・」だそうです、楽しみです。
※
第二回ヒカクテキ読書会
6月10日夜7時半より
芥川龍之介「トロッコ」
読んでても読んでなくても、黙っていても、参加大歓迎!
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今後は「読書会」を改め「ヒカクテキ読書会」に。
「比較文学科のみんなでやる読書会」の意味でもあり「まあ、なんとなくゆる~い読書会・・・みたいなもの?」の意味でもあります。
「批評」とか「考察」はとりあえず置いておいて、気楽なお茶会みたいなものです。
どうぞ、カップやグラス片手に覗いてみてください。
↓機械でも虫でもないが、とても味わい深いカフカの絵

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