カテゴリー: 書籍・雑誌等

  • 西成彦先生の3つの新刊をご案内


    ラフカディオ・ハーンの耳、語る女たち 声のざわめき 
    2024/9/26洛北出版
    ハーンの耳

    「1993年の『イメージ・コレクション・シリーズ』(岩波書店)の一冊を、1998年に岩波ライブラリー版として多少増補して出したままになっていた『ラフカディオ・ハーンの耳』の今度は『決定版』を、ハーンの没120年にあたる今年をめがけて出してみようということだった。

    他社の出版物の装丁なども積極的に手掛けておられる竹中尚史さんが意気に感じて、図版なども大幅に強化して下さり、400頁に及ぶ一冊になる。ハーンの命日である9月26日までには書店にも並ぶだろう。」
    複数の胸騒ぎ Uneasinesses in plural by Nishi Masahiko

    洛北出版
    『ラフカディオ・ハーンの耳、語る女たち――声のざわめき』 西成彦 | 洛北出版 (rakuhoku-pub.jp)

    ハーンの耳開き


    ユダヤ文化事典 
    2024/8/2(日本ユダヤ学会編、編集代表:市川裕、丸善出版)
    ユダヤ文化辞典

    「私は以下に掲げる『13章:映画・文学・演劇』のなかの『***語圏文学』のあたりの組み立てと執筆者数名の人選と、『16章:記憶と物語』のなかの『ホロコーストと文学』の項目執筆を担当した……」
    複数の胸騒ぎ Uneasinesses in plural by Nishi Masahiko

    丸善出版
    ユダヤ文化事典 – 丸善出版 理工・医学・人文社会科学の専門書出版社 (maruzen-publishing.co.jp)

    Amazon
    ユダヤ文化事典 | 日本ユダヤ学会, 市川 裕, 市川 裕 |本 | 通販 | Amazon

    ザッハー=マゾッホ集成全三巻 
    2024/9/30
    (平野嘉彦・中澤英雄・西成彦編訳、人文書院)
    マゾッホ集成

    「マゾッホは、ロシア人やポーランド人よりもウクライナ人(彼は『ルーシの人』と呼ぶ)やユダヤ人に親近感をいだくドイツ語作家だったが、その微妙な力学に敏感な彼であればこそ、いまにもつながるウクライナの『混成性』が彼の眼には見えていた。オーストリアのドイツ語作家だったこととそれがどうつながるのかは、皆さんに判断をゆだねたいが、ひょっとするとドイツやオーストリア、あるいはウクライナ以上といってもよいほど、マゾッホ好きの多い日本で、今度の三冊がどう受け止められるか、楽しみでならない。」
    複数の胸騒ぎ Uneasinesses in plural by Nishi Masahiko

  • 西成彦先生の新刊「カフカ、なまもの」のご紹介

    カフカなまもの

    世界にはびこる、目を背けたくなる現実の数々をそれでも直視するために、カフカをどう読んでいくか。著者が折々に書きついできたカフカ論集成。
    ————————————————
    虫けらを殺すということ(二〇二一~二〇二四)

    カフカが描いた死の諸相
     害虫の生─『変身』
     恥辱死─『訴訟』
     失業者─『失踪者』
     拷問死─『流刑地にて』
     過労死─『城』

    雑種たちの未来
     イディッシュ語を聴くカフカ
     オドラデク/名前の憂鬱
     雑種の死

    カフカと妖術信仰

    『カフカ、なまもの』 松籟社 2024年6月
    松籟社ページ


  • 西槇偉先生、藤原まみ先生関連の本のご紹介

    西槇偉先生、そして同窓生の藤原まみ先生が、編集にかかわられたご本です。
    紹介させていただくのが、遅くなってしまって申し訳ありません。

    books-32532jpg.image.387x550

    「近代アジアの文学と翻訳」(勉誠社 2023年8月刊行)

    波潟剛 (編集), 西槇偉 (編集), 林信蔵 (編集), 藤原まみ (編集)

    翻訳を通して連鎖する「知」

    アジアの近代は、文学・文化が大きく変容を遂げた時代であった。
    その地殻変動に「翻訳」の果たした役割は大きい。
    日本近代文学は西欧やロシア文学からどのような影響を受けたのか。
    中国の新文学は西欧や日本からどのような刺激を受けて誕生したのか。
    日本の旧植民地、東南アジアの国々は西欧や日本とどう関わり、近代を創出したのか。
    夏目漱石、永井荷風、川端康成、魯迅、周作人、ロシハン・アンワル、ハンス・バグエ・ヤシンら作家たちの翻訳を通して、日本や中国、韓国、台湾、旧満洲、インドネシア諸地域の近代を読み解く。
    原典と翻訳との相違や、翻訳の役割・意義を明らかにするとともに、時代のコンテクストや政治的な思惑、ナショナリズムの相互刺激、西洋に対するまなざしの差異、ジェンダー、植民地と宗主国との関係といった諸問題も浮かび上がらせる。

    勉誠社へのリンク
    Amazonへのリンク

  • 西成彦先生、2024年新刊のご紹介

    西成彦先生の著作が出版されておりますので、ご紹介いたします。

    30304

    「多言語的なアメリカ 移動文学論3」(作品社)2024年4月
    英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、パトワ、イディッシュ、パピアメント、日本語……

    さまざまな言語が鳴り響く、新たなる「アメリカ大陸文学史」の試み。
    『イディッシュ』『エクストラテリトリアル』に続く、移動文学論第三弾!

    作品社リンク
    Amazonリンク

  • 「死者たちの夏2023」(実行委員長・西成彦先生)ご紹介

    「死者たちの夏2023――ジェノサイドをめぐる音楽と文学の3日間」

    残念ながら、こちらのイベントはすでに終了し、動画配信チケットの販売も締め切られています。
    ですが、西成彦先生が実行委員長をされた大変に興味深いイベントですので、ここにご紹介させていただきます。

    このイベントは以下の3つで構成されています。

    1,音楽会「イディッシュソングから朝鮮歌謡、南米の抵抗歌へ
    2,朗読会「ホロコーストの記憶との闘い」
    3,朗読会「ポストコロニアルを生きる道」

    そして、東京都調布市の「せんかわ劇場」で2023年6月9日から11日までの3日間行われた公演が、動画配信としてチケット販売されていました。
    死者たちの夏 2023: 5月 2023 (2023grg.blogspot.com)
    死者たちの夏 2023: 7月 2023 (2023grg.blogspot.com)

    チケット配信の予告動画はこちら(公演がどういうものだったかが分かります)
    「死者たちの夏2023」動画配信・予告編 – YouTube

    朗読会「ホロコーストの記憶との闘い」のテキスト解題はこちら
    死者たちの夏 2023:  朗読会「ホロコーストの記憶との闘い」テキスト解題 (2023grg.blogspot.com)

    朗読会「ポストコロニアルを生きる道」のテキスト解題はこちら
    死者たちの夏 2023: 8月 2023 (2023grg.blogspot.com)

    チラシから、西先生の書かれたお言葉を引用いたします。

    100年前の首都圏で、日本人はなぜ、ふつうに人間に対するように、朝鮮人に向き合うことが出来なかったのか。
    人を「殺害可能」な存在とみなすために、どのような偏見や妄想が準備されたのか。
    私たちは7年前の夏に相模原市の障害者施設で殺傷事件が起きたときにも同じ問いを自分にぶつけた。
    世界には残虐な行為があふれている。いまも、さまざまな場所で、人間が人間を殺している。なぜ?
    たしかに、人間を戦争に向かわせ、ジェノサイドに向かわせるのに、言葉や音楽は大きな力を発揮する。
    しかし、そこに気づかせてくれるのも音楽、そして文学なのだ。        西成彦



    最後に、このイベントに関連して、西先生の著書をご紹介いたします。

    『死者は生者のなかに ホロコーストの考古学」(みすず書房)2022年12月9日発行
    死者は生者のなかに | みすず書房 (msz.co.jp)


  • 『ブルグント公女イヴォナ』(関口時正先生翻訳)公演

    熊大比文設立時の2年間、数々の印象深い講義をしてくださった関口時正先生からのご紹介です。

    以前に先生が深くかかわられた『水の駅』をこちらのブログでご紹介いたしましたが、引き続き新たな戯曲の公演のお知らせです。

    『水の駅』公演 : 熊本大学比較文学研究室 同窓会 (blog.jp)

    先生が翻訳されたポーランドの巨匠ヴィトルト・ゴンブローヴィチ作の戯曲『ブルグント公女イヴォナ』が、劇団地点により京都北白川にある「アンダースロー」にて公演されることとなりました。
    期間は2023年9月30日~10月15日です。

    あらすじを読んだだけでも、とても面白い内容です。
    ご興味のおありの方はどうぞこの機会にご覧になってください。

    詳しい情報は以下のリンクより。

    2023.9.30-10.15『ブルグント公女イヴォナ』|公演予定|地点 CHITEN

    京都の劇団「地点」の新作舞台公演『ブルグント公女イヴォナ』9月30日(土)~10月15日(日)に開催|合同会社地点のプレスリリース (atpress.ne.jp)

    イヴォナ表小

    イヴォナ裏小

  • 西槇先生がお書きになった書評を再掲載させていただきました。

    西槇先生がお書きになった山口守氏著『『中国の民衆 と生きたアメリカ人』の書評(「熊本日日新聞」2023年4月2日朝刊に掲載)を再掲載させていただきました。ありがとうございました。

    西槇先生は「著者の山口先生には修士時代に知り合い、知遇の恩のある方で、本書がもっと知られるといいと率直に思います。」とおっしゃっています。書評

  • 新刊のご紹介

    西成彦先生がお書きになった新刊『死者は生者の中に ホロコーストの考古学』が、2022年12月9日に出版されました。
    死者は生者の中に

    詳細はこちらから
    死者は生者のなかに | みすず書房 (msz.co.jp)

  • 新刊のご紹介

    『アイラヴ漱石先生──漱石探求ガイドブック』(共著)が2022年4月30日に、集広舎より出版されました。研究室の西槇先生が「漱石と世界文学」「漱石文学と中国語圏の関わり」の範囲をご担当なさっています。

    詳しくはこちらから
    アイラヴ漱石先生──漱石探求ガイドブック|集広舎 (shukousha.com)