書籍紹介「もっと読みたくなる!芥川龍之介」

「もっと読みたくなる!芥川龍之介」(作品社)
野田康文編集・入江香都子著・溝渕園子著(発行 2024.11)

【内容】
文学研究のダイバーシティを具現化するまったく新しい芥川スタディーズ!

芥川といえば、「蜘蛛の糸」「杜子春」「トロッコ」「鼻」……でも、それだけではもったいない。もっと面白い作品がたくさんあるのに――。異なる専門領域の執筆者が多角的な視点から芥川文学の魅力を解き明かす!
●特別寄稿●西成彦「ハーンから芥川へ――『今昔物語』の転生」

【内容目次】
第一部 言葉の連なりと複数の視点、あるいは精密なパズル――芥川龍之介の創作方法
 第一章 決定的瞬間の記憶――「藪の中」の時空間
 第二章 「秋」――崩壊する物語と物語の完成
 Colum1 批評から小説が生まれるとき
第二部 <私>を探す物語
 第三章 「庭」――受け継がれていくもの、作りかえられていくもの
 第四章 「六の宮の姫君」――原点からの改変にみるアイデンティティの問題
 第五章 「白」――名前をめぐる物語
 Colum2 「凡てを相対的に見る」ということ
第三部 Beyond Borders――芥川文学をめぐる世界の旅
 第六章 芥川周辺から辿るロシア文学との邂逅の磁場
 第七章 「黒衣聖母」――変容する聖母と<少女>としてのお栄の視点
 Colum3 「ハーンから芥川へ――『今昔物語』の転生」

※同窓生の野田康文様が編集され、先生方も寄稿されているご本です。
 内容をこうして読んだだけでも、とても興味が湧いてくる内容ですので、興味がおありの方は是非お読みになってください。

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